
2018年7月4日(水)
今回は、本日発売された
週刊少年サンデー2018年32号
に掲載されている
名探偵コナン1017話
「『ミケ』じゃなくて」
について、
内容のネタバレと読んでみた感想を
お伝えしていこう。
それではどうぞ!
前回までのあらすじは?
警視庁交通部所属の三池苗子。勤務後に先輩女性警官の桃崎・八木と共にカラオケに訪れた。
その帰宅中、桃崎は公衆トイレで怪しい人物に撲殺されてしまう。桃崎の残したダイイングメッセージをヒントにあるマンションを訪れた八木も、犯人によって突き落とされてしまった。
2件の連続殺人事件を黒田管理官は「女性警察官連続殺人事件」と名付け、厳戒態勢を敷いた。
由美や佐藤らが近辺調査を行う中、千葉は第1事件現場にてコナンに遭遇。車でコナンを送っている最中、千葉の携帯がなりひびいた。
その電話は犯人に拉致された苗子からのもので・・・。
「『ミケ』じゃなくて」内容ネタバレ!
ここから先は完全にネタバレだ。
気が変わってやっぱり漫画で読みたいという方はこちらの電子書籍版のサンデーを購入するとよいだろう。
いやいや、漫画までは結構です!という方。ぜひ読み進めて頂きたい。
それではどうぞ!
犯人がわかった!
「は、犯人がわかった?」
千葉がコナンに尋ねると、コナンが自身の推理を千葉に展開した。
容疑者の3人は、
青野・・・運転中にスマホいじり。かつ免許不携帯。
赤嶺・・・ノーヘルでバイク逆走。
白山・・・車検の切れた車にシートベルトなしで乗車。
である。
更に桃崎や八木が指し示していたダイイングメッセージが、駐車禁止の道路標識という点からも推理を披露する。
”何かを禁止する標識”。これがなぜ、丸に斜めの棒が入った形をしているか、千葉に問いかけるコナン。
残念ながらそんなことを知らない千葉はコナンの説明を聞いた。
”丸い形に斜めの棒”。実はこれはアルファベットの”N”と”O”を重ねた形、すなわち、英語の”NO”という意味だという。
駐車禁止の標識は青い色をしている。
だから合わせて、”青”と”NO”。
”青NO”。
青野が犯人というわけだ。
くだらないダジャレがダイイングメッセージ?千葉はまだ懐疑的だ。
コナンは続いて、八木が残した”7155”のダイイングメッセージの説明をし始める。
”7155”。あれはおそらく、道路交通法第71条5の5。
”自動車を運転中に携帯電話を手で持って通話したり、その画面を注視してはならない”。
これはまさに、運転中にスマホいじりをしていた青野のことだと、コナンは言う。
「これより広域緊急配備を発令し、青野健吾に指名手配をかける!!」
大勢の警官の前で、黒田管理感は命令する。
「警察の威信にかけて必ず検挙しろ!!」
黒田は千葉から報告を受けたのだ。
その推理が、まんまコナンの考えたものという情報も添えられて。
「フン、眠りの小五郎の知恵袋・・・。流石と言うべきか」
心の中で黒田はコナンを称賛する。
怪しげな笑みを浮かべながら。
とらわれの三池の居場所は?
鳴り響くパトカーの音。
この事件の犯人・青野と拉致された苗子の元にも、その音は聞こえてきた。
苗子はもう観念しろと言わんばかりに、青野に自分を開放して自主をするように勧める。
しかし青野はその勧めを聞く耳を持たなかった。
青野の目的は、苗子の携帯から由美の電話番号を聞き出すことだった。
それを教えないなら苗子を開放する気はないらしい。
「それを聞いてどうするんですか?」
苗子の問いに対して青野は答える。
由美を罠にかけて呼び出し、窓から突き落として殺すのだと。
「俺の恋人の藍子のように・・・」
青野は苦々しげに言った。
そういうことなら、断固として教えないと青野に言ってのける苗子。
千葉とコナンも、佐藤の報告で、青野の恋人が1週間前の取り締まりを受けた日に投身自殺したことを知った。
自殺の理由は会社の上司のパワハラに耐え兼ねて、ということらしい。
その恋人から青野は「サヨナラ」というメールを受信していたようだ。
青野は慌てた。
免許も持たずに車に乗って、恋人のマンションに向かった。
その途中で、桃崎と八木に声をかけられ・・・
・・・
これで動機もはっきりした。
すぐに駆けつけられれば、恋人の自殺を止められたはず。青野の逆恨みというわけだ。
しかし、佐藤は腑に落ちない。
「でもメールのすぐ後に、青野に留守電を入れているはずなんだけど」
更に佐藤は、青野の事情聴取中に桃崎と八木宛に、友人の”由美子”からカラオケの誘いの電話がかかってきたことに対して、青野がキレていたことを気にしていた。
もしかしたらその”由美子”を由美と勘違いしている可能性が高い。
由美はどうしているかというと、一向に電話に出ないらしい。
ピコリン
その時、佐藤、白鳥と共にいた高木のスマホにコナンからメールが届いた。
コナンらは、千葉の携帯にかかってきた電話番号が誰かを知りたいのだ。
由美ではない。
その電話番号を見た佐藤が答える。
「この電番、三池のよ!」
「『ミケ』って由美さんの部下の?」
千葉のアホ丸出しの回答には誰も気づくことさえなく、佐藤は三池にも連絡がつかないことを心配した。
コナンはこの状況を整理し、三池が由美子の部下であると犯人が勘違いし、拉致されたのかもしれないと、仮設を立てた。
コナンは佐藤から青野が改装業者であることを聞いた。
千葉にかかってきた苗子の電話には、爪でスマホを7回叩くような音が4度した。
そこに隠されたメッセージと、青野が改装業者であるというヒントから、
「キラキラ星だ!!」
コナンは叫んだ。
キラキラ星の歌詞は7文字×4フレーズ。
青野が改装業者なら、きっと改装中のプラネタリウムに捕まっていると推理した。
千葉もコナンの推理に納得し、さっきまでいた第1事件現場近くに改装中のプラネタリウムがあったことを思い出し、直行した。
危機一髪!
ドガッ
青野に強打され、苗子は倒れた。
どんなに痛めつけても口を割らない苗子に、青野も怒り心頭だ。
青野は苗子に最後の一撃を加えようとした、
その時。
「キーラキーラ、ひーかーるー」
「おーそーらーのーほーしーよー」
コナンが口ずさみながら青野に近づいた。
青野は目の前に突然現れた”ガキ”が信じられないらしく、目を丸くする。
なぜここにいるのか、聞かずにはいられない。
「俺が連れてきたんだ」
スキを突いて、千葉が青野の後ろから腕をつかみ、青野を投げ飛ばした。
「22時54分、被疑者確保と」
ついに青野は捕まった。
青野は目から涙をこぼしながら、すべて警察のせいだと声を漏らす。
千葉は免許不携帯でスマホをいじりながら運転していた青野の自業自得であると諭した。
青野が、桃崎と八木がカラオケの相談を目の前でし始めたことを言及してきたが、それも本当は、慌てていた青野を落ち着かせるために、足止めさせることが目的だったと説明した。
そして千葉は、青野の恋人の留守電を青野に聞かせる。
青野はやはり慌てすぎていたのだ。恋人に電話するのに必死で留守電の方には気が回らなかった。留守電の声を聞いて青野は、より一層涙をこぼし始めた。
「青野君、メールだけじゃ味気ないから直接言うね。今までありがと」
留守電は、青野にメールが送られた1分後に送信されていた。
どのみち間に合わなかったのだ。
恋人が飛び降りた会社の屋上に置いてあった、彼女のものと思しき送信元のスマホがすべてを物語っていた。
泣き崩れる青野をそっとしておき、千葉は苗子に歩み寄る。
その時、
ピン、パシュ!
青野の仕掛けたボーガンの矢が千葉めがけて飛んできた。
ドッ
間一髪、苗子が千葉に体当たりをし、千葉はボーガンの矢から逃れられた。
しかし、矢は代わりに、苗子のふくらはぎをかすめてしまう。
「なんて無茶なことするんだ!?」
千葉は苗子を支えながら言った。
苗子は、
「私は・・・警察官ですから・・・当然です・・・」
うつむきながら、そう答えるのが精一杯だった。
人も車もいない横断歩道にて
犯人に気づかれないように車を離れた場所に停めてきてしまった千葉は、怪我をした苗子をおぶって病院まで連れて行くことにした。
千葉は近くにある米花大学病院にやってきた。
目と鼻の先に病院はある。
しかし、横断歩道の信号は赤のままだ。
信号は長かった。
チラリと、苗子の足に目をやり、
人気も車もいない横断歩道を渡りだそうとして、
「ダメですよ、渡っちゃ」
苗子にたしなめられた。
おぶされた苗子が淡々と喋る。
「誰も見てないと思っても私が見てるしあなただって見てる・・・」
あの時の言葉を淡々と・・・。
「や、やっぱり君、幼馴染の苗子ちゃん?」
「バカ・・・遅いよ!もォ!!」
苗子は千葉の肩に乗せていた手を離し、千葉の首を囲むようにギュッとした。
千葉も苗子も顔が赤い。
「オホン」
もう1人、顔を赤らめているコナンが、とっくに信号が青になっていることを2人に伝えた。
横断歩道を渡る2人の後ろで、コナンのポケットから携帯のバイブレーションがなった。
それは苗子の携帯だった。さっき拾ったのを返しそびれていたのだ。
電話の主は由美だった。
なんでも、秀吉の部屋で爆睡していたら佐藤から54件も着信履歴が入っていたらしい。
「こっちから話しかけてもずーっと話し中なんだけど、何かあった?」
これにはコナンも苦笑いである。
密談
安室はポアロの外である男と電話をしていた。
言われた通り、提供できる情報すべてをあの少年に伝えたと。
まあ自分の情報は大して役に立たなかったと、その男に伝えたが、
男は答えた。
「大事の前だ。余計な火は消しておくに越したことはないからな」
そして、
「それより例の件はどうなってる?」
「まだ何も・・・」
赤井の顔。優作と由紀子の顔。
あの時のことを思い出しながら、そう答える安室に対して、
「報告を怠るなよ・・・バーボン・・・」
黒田が言った。
「『ミケ』じゃなくて」感想は?
女性警察官連続殺人事件もこれにて完結した。終わってみれば、ダイイングメッセージはダジャレ、犯人は勘違いの末の犯行という、なんとも言い難い結果となってしまった。
苗子は千葉といい感じになってしまったし、秀吉の部屋にいる由美も徹マンによる影響で爆睡だ。もう誰の頭の中からも消えてしまったようなので、せめて私が弔おう。
桃崎、八木よ。犯人は捕まったぞ。安らかに眠ってくれ。
さて、ついに千葉が苗子の正体(?)に気づいたな。「遅いよ!もォ!!」の破壊力は、読者の私にも凄まじい破壊力だった。後ろから首をギュッとされてそんな事言われては、もはやイチコロである。千葉も落ちたな。いやすでに落ちていたか。
これで警察官は、高木-佐藤、白鳥-小林、由美-秀吉、千葉-苗子。ふむ、めでたく全員腰を落ち着かせたかな。
そして、なんと言っても注目すべきはラストだ。黒田が安室を「バーボン」と呼ぶ、衝撃のラストだった。「ゼロの執行人」で黒田の口パクが話題になったが、あれも「ぬかるなよ、バーボン」で間違いなかったわけだし、映画がすごい伏線になっていたな。
それにしても、黒田が安室をバーボンと呼ぶということは、どういうことだ?様々な説が考えられるが、個人的見解は「ゼロの執行人」ネタバレ記事のとおりだ。ぜひこちらから確認していただきたい。
==>コナン映画【ゼロの執行人】ネタバレ感想と考察!黒田はラム?
次回のコナンは第40号掲載のようで、それはすなわち8月22日(水)までお休みということだ。8月29日(水)にまた載せられるらしい。様々な考察を戦わせつつ待つとしようか。
最後のまとめ
いかがだっただろうか。
今回は名探偵コナン1017話
「『ミケ』じゃなくて」について
ネタバレと感想をお伝えしてきた。
千葉苗子のカップル誕生よりも
黒田安室の関係性が気になってしまう
展開で物語が閉じられた。
ていうか、
黒田の言う「大事の前」の
”大事”ってなんやねん。
次回までが待ち遠しすぎる。
前回File1016はこちらから。
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