コナン映画【ゼロの執行人】ネタバレ感想と考察!黒田はラム?

2018年4月13日、

ついに!

劇場版名探偵コナン
「ゼロの執行人」
が公開された!

初日、翌日と
管理人コナオも早速2回観てしまった。

公開から3日経ち、
すでに観終わった方も多いだろう。

他の人がどう感じたか、
評価が気になっているのでは
ないだろうか。

というわけで今回は、
「ゼロの執行人」を観た感想と
本作のあらすじの解説を
思いっきり書いていこうと思う。

というわけで今回の記事は
ネタバレありだ。

まだ観ていない方は、
観終わった後に読んでいただきたい。

それではいってみよう!

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「ゼロの執行人」ネタバレ解説!

 さて、まずみなさんは本作を観終わった後、どのように感じただろうか。以下はTwitterに投稿された感想である。

ゼロの執行人見た。色んな意味でたまらないものがあった。お子さんはちょっと難しいかもしれないけど、大人は皆色々思うことあって楽しいんじゃないかな~~~(Aさん)

ゼロの執行人みてきたよ!夢女子視点だと安室透(29)が思い描いていた通りさいっこうにかっこよかったけど冷静に見ると内容が難しいしコナン映画要素がなかったなって思いました(Kさん)

コナンの映画、ゼロの執行人見てきた!! 面白かったけど、内容が難しいw 今回は大人向けかも(Sさん)

 ご覧の通り、”難しくて大人向け”という意見が多数見られた。

 コナン映画では数年に一度、視聴者を置いてけぼりにする複雑難解なストーリー展開がされることがある。今年はまさにその年だったと言えるだろう。

 正直、管理人コナオも1回観ただけでは、

何がなんだかわからなかった。

 とりあえず安室透がスターだったことは覚えているけど、ストーリーの方はさっぱりである。2回目観てようやく事件の全容がつかめたという感じか。

 というわけで、まずは「ゼロの執行人」のストーリーの解説からしていこう!

本作の難しさのポイントは?

 そもそも本作の何が難しかったのだろう。考えてみたところ次の2点だと思われる。

(1)専門用語を多用していること
(2)3つの事件が展開されていること

 それぞれについて見ていこう。

(1)専門用語を多用していること

 今作の重要なキーワードは大きく2つ。1つ目は「公安」、2つ目は「サイバー犯罪」。この2つのキーワードが専門的すぎてついていけなくなったパターンだ。

 劇中でちょろっと説明があったが、「公安」と一口に言っても、警察庁警視庁検察庁で3つの「公安」がある。これがわからなくて各キャラの関係性がつかめず、置いてけぼりをくらったというのが1説だ。”公安けいさつ“と”公安けんさつ”混ぜてくるのマジギルティ。

 また、「サイバー犯罪」もその分野をかじってないと難しいはず。「IoT(アイオーティー)テロだからインターネットから接続を切れば大丈夫」とか、「IPアドレスを偽装して、いろんなパソコンを経由してどこからアクセスしているのかわからなくしている」とか。そりゃ子供には理解できんわな。

「今は”インターネット”っちゅう便利なもんがあってなぁ」とか言ってた犯人が懐かしい。。

(2)3つの事件が展開されていること

 意外と難しさの要因として認識されていなさそうなのがこちら。本作のストーリーが難しかった理由の1つとして、登場人物の背景が非常にわかりづらかったことにあるのではないか。

 登場人物の背景を知るためには、過去に起きた事件をしっかり理解する必要がある。今作における事件というのは主に3つある。

NAZU不正アクセス事件(1年前の事件)
 アメリカで宇宙開発に関する計画を担当するために設立された政府機関。そのNAZUにゲーム会社の人間が遊びでアクセスしたという事件。

ゲーム会社侵入&窃盗事件(1年前の事件)
 羽場二三一が起こした事件。羽場はこの事件で公安の取調べ後すぐに自殺している。

サミット会場爆破&IoTテロ&無人探査機落下事件(現在の事件)
 本作のメイン事件。

 これらの事件は動機や犯罪の手口が密接に関係しあっているため、すべての事件の全容をちゃんと理解することが、本作のストーリーの理解につながる。

各事件を解説!

 というわけで、何が難しいのかわかったところで、それぞれの事件について解説していこう。

NAZU不正アクセス事件

犯人:ゲーム会社の人間
動機:遊び
手口:Norによる不正アクセス
検事:日下部誠
弁護士:橘境子

 本編のすべての元凶となった事件。その割に、動機が”遊び”なのだからなんとも情けない話である。

 なお、この事件で使用された手口がNor(ノーア)と呼ばれる、不正アクセスのためのブラウザ。一般人には到底手に負えないシステムだが、ゲーム会社の人間ならばお手の物というところか。というより、NAZUのセキュリティがザルすぎる説。

ゲーム会社侵入&窃盗事件

犯人:羽場二三一
動機:NAZU不正アクセス事件の証拠データを盗み出すため
手口:ゲーム会社への侵入
検事:岩井紗世子
弁護士:?

 羽場二三一の立場は複雑である。NAZU不正アクセス事件の担当検事の”協力者”でありながら、同じ事件の担当弁護士の事務所でお世話になっているのだ。しかも形は違えど、検事、弁護士とも羽場二三一に溺愛している様子だった。

 しかし、羽場二三一に近づいた経緯はまったく逆である。検事である日下部誠は羽場に期待して自ら「協力者になってくれ」と要請したが、弁護士である橘境子は公安警察の命令で羽場を自分の事務所に引き込んだ

 まあ、どちらにしても、この事件の取り調べで羽場が自殺したという情報を聞いたとき、日下部は公安に対しての憎悪を強め境子は公安に対しての憎悪が芽生えた

 

サミット会場爆破&IoTテロ&無人探査機落下事件

犯人:日下部誠
動機:公安警察の威信を失墜させるため
手口:Norによる不正アクセス
検事:?
弁護士:?

 日下部はNAZU不正アクセス事件の担当検事だったため、その時の捜査資料にはすべて目を通している。捜査資料は「犯罪の詳しい手引書」のようなもののため、システムにそれほど詳しくなくてもこの事件を起こすことができた。

 大枠は上記の通りだが、この事件のみ複数の犯罪が組み合わさっている。それぞれ個別に解説していこう。

サミット会場爆破事件
 この事件はサミットが行われる前に発生したため、コナンも警察も犯人の動機がわからなかった。しかし、それもそのはず。この事件の動機はサミット会場を爆破させることそのものにあったのだ。

 サミットが行われる会場でこれほど大規模な事件が起きたとなれば、それを阻止できなかった公安警察への信頼はガタ落ちとなる。

 なお、毛利小五郎が容疑者となったのは安室透が仕組んだことだ。自らでっち上げてまで容疑者をたてる必要があったのは、この事件を事故として片付けてしまわれないため。その容疑者を毛利小五郎にしたのは、コナンの”本気の”力を借りるため。
==>「ふーん、君は大切な人のためならどんな捜査でもするんだ。」安室はコナンの本気の力を借りようと思った瞬間はこのとき?プレストーリーをご覧あれ!

 このときの小五郎を取り巻く人間も複雑である。

 本来容疑者を起訴する側の検事であり真犯人である日下部は、「一般人を巻き込んではならない」と不起訴を目指し容疑者を不起訴にする側の弁護士であり公安の協力者である境子は、「公安を裏切ってやる」と起訴を目指した

IoTテロ事件
 日下部の当初の計画にこの事件は含まれていなかった。ではなぜこの事件を起こしたのか。それは小五郎が無実であると証明するためだ。

 公安警察の失墜のみを目的する日下部にとって、一般人を巻き込むのは自分の信念に反することだった。だから小五郎が留置所にいるタイミングで、サミット会場爆破と同じ手口でこの事件を起こした。

 一方、小五郎の起訴を目指す境子はおもしろくない。「タイマーをセットすれば拘束されていてもIoTテロは可能」と言ってのける。とはいえ、境子のこの言い分は単なる負け惜しみとなり、コナンに疑いの目を向けられるだけとなった。

 結局、小五郎のパソコンに不正アクセスをされていた形跡が見つかったのだ。その不正アクセス時、小五郎は検察に拘束されていたため、晴れて小五郎の無罪が証明された、というわけだ。ちなみに、この不正アクセスは“足のつかないスマホ”で行われたが、公安によって行われたものと考えられる。

結局公安の助けで日下部の思惑がうまくいったんだから、皮肉なもんだねぇ。

無人探査機落下事件
 こちらは日下部の当初の計画の通り。5月1日という羽場の命日に、サミットの開催日と、無人探査機「はくちょう」の帰還日が重なるという絶好の復讐日よりとなった。

 サミット会場爆破に加え、無人探査機落下を防げなかったとなれば、いよいよ公安警察の立場はなくなるというわけだ。これこそが真犯人・日下部誠の狙いである。

 最初はゲーム会社の人間によるただの遊びだった。それが回り回って、宇宙探査機を東京に墜落させる事件にまで発展したのだ。

こういうのってバタフライ・エフェクトっていうの?

 ちなみに無人探査機を落下させるためにはNAZUに不正アクセスしなければならない。NAZUでは1年前の教訓を活かし、同じ手口による不正アクセスができない仕組みを構築するのではなく、不正アクセスされた場合にその犯人を追える仕組みを構築していた。

NAZUよ、それでいいのか。

 

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「ゼロの執行人」感想と考察!

 ここまでいかがだっただろうか。「ゼロの執行人」の内容は理解できたかな?ここからは今作の感想と考察について、ポイントごとに紹介しよう。

「ゼロの執行人」のあらすじについて

 ここまで解説してきた通り、今作はかなり内容が難しかったと思う。2回観てようやく理解できたが、それでもまだわからない点もあるくらいだ。

 ただはっきり言って、

1回目よりも2回目のほうが楽しめた。

 やっぱり、映画にとって内容が理解できるって重要だね。当たり前すぎる。

 もし、1回目よく理解できなかったという人は、上記の解説を読んだ上で、是非もう一度観てもらいたい。

 ちなみに、じゃあ1回目つまらなかったかと言うと、もちろんそんなことはない。1回目はとにかく、安室透のかっこよさにやられた。
 

安室透について

 さて、ストーリーは難解過ぎたが、安室透はかっこよすぎた。

 「純黒の悪夢」のときは、まあこのときもかっこよかったけど、黒の組織に捕まったり、赤井相手にムキになったりと、若干普通の人っぽいところが目立ったものだ。

 ところが「ゼロの執行人」の安室透はどうだろう。

 今作で初めてコナンと対面するシーン。ポアロから出てくるエプロン姿の安室透が放っていた尋常じゃないオーラを感じられただろうか。それは第3作「世紀末の魔術師」で怪盗キッドが放っていたオーラにも引けをとらない、カリスマ性を持ったオーラだった。

今回の安室さんは、敵かもしれない・・・。

こりゃホントに敵だったらコナン負けてましたわ。

 ここでは、そんな無敵オーラを放っていた安室透のコナオ的ベストシーンを紹介しよう。

風見の腕の裾から盗聴器を取り外すシーン

 コナンが風見に仕掛けた盗聴器。スーツの手首の裾のところだったため、ふとした拍子に気づきそうなものだが、おっちょこちょいなカザミーユは全く気づかない。

 そんな風見の腕を強引につかみ、盗聴器を外した後に言い放った強烈な一言がこちら。

「これでよく公安が務まるな。」

風見「す、すみません。」

 圧倒的な上司と部下の関係性が垣間見えた1シーンだった。頑張れ、風見。

時速180kmのドライブシーン

 今年は安室が人間やめました。

 安室透のドライブテクと言えば、「純黒の悪夢」でも見せたカーチェイスが印象にある方も多いだろう。あのときも超人的なドライブテクかと思ったが、

今作はその比ではなかった。

 もはや普通に地面や道路を走るということはなく、車の上をジャンプしたり180kmで壁を走り渋滞をのりこえたり、終いにゃ向かってくるモノレールを同じ要領で回避したり

このときの安室透、完全にハイになってたよね。

コナンと2人、車中で会話するシーン

 コナンが突如言い放った「前から聞きたかったんだけど、安室さんって彼女いるの?」というセリフ。このシーンの唐突さにドキッとした方も多いのではないだろうか。

な、なに聞いてんのよコナンくん!(ほんとにグッジョブ!!!)

 全女性が息を止め待った安室の回答は、

「僕の恋人はこの国さ!」

はい、かっこい~。

 おそらく、劇場の女性は全員このシーンでおちただろう。ちなみにコナオもおちた。

 ちなみにこのシーンにいく前、エレベーター内の安室のセリフで次のようなものがあった。

安室「愛の力は偉大だな。」

 これ安室さん、コナン=新一って気づいちゃってるんじゃないの?コナンを子供と思ってたら蘭に対する思いを“愛”という言葉で表現するものかね。

少年探偵団と阿笠博士の活躍について

 今回、影の功労者がいた。彼らがいなければ日本は間違いなく終わっていただろう。それぞれの活躍について見ていこう。

灰原哀の活躍は?

 今作の影の功労賞は間違いなく彼女。驚くべきことに、今回の灰原の行動はすべて阿笠邸内で完結する。阿笠邸を一歩も出ず以下のことをやってのけた。
・サミット爆破事件の爆発物がIoT圧力ポットであり、爆発場所が調理場であることを特定した。
・秒速10kmで警視庁に向かって落下する4mもの塊を、太平洋に落下させるためにどこで爆発に巻き込めばよいか計算した。

哀ちゃんいなきゃ何も解決できなかったね、これ。

阿笠博士の活躍は?

 安室透に「協力者になってほしい」とまで言わしめた天才発明家。彼のドローンが日本を救った。決め台詞は「操縦(そうじゅう)こと言う?」
・爆破事件の証拠を集め、日本を救うドローンを作った。
・羽場二三一の合成映像を作り、犯人を追い詰める。

博士はやっぱり天才だった。

少年探偵団の活躍は?

 今作では無邪気な3人で、ドローンを動かすことに終始した。安室透以外に唯一オープニングで紹介された。
・実際にドローンを操縦し、日本を救ったのはこの3人。

本人たちはドローンで撮影していただけと思っているんだけど、やればできる彼らだから是非日本を救っていると自覚してもらいたかったね。

黒田兵衛管理官について

 今作で最も謎を残して終了した人物。

 物語の終盤、おそらく安室透に電話をして何かを伝えていた。その時の口元の動きが、「バーボン」に見えたのは気のせい?

 安室透がNAZUの情報を刑事部に報告させると言ったときに、「情報がゼロからだということは、裏の理事官には伝わっている」とも言っていたけど、これって黒田管理官のことだよね?

 そう考えると、安室透と黒田はつながっている。でもそれが、下の情報が正しいなら警察としてつながっていて、上の情報が正しいなら黒の組織としてつながっているということになるだろうか。

 もし本当に、黒田が安室透を「バーボン」と呼んだとしても、ここでまた2つの推測ができる。

1つ目は黒田がラムであるという説。
 黒田がラムならバーボンとして動いている安室をその名前で呼ぶのは当然だ。でも仮にそうならば、安室透は黒の組織側の人間なのだろうか。公安が組織に潜入、と見せかけて、実は公安に潜入中。うーん、ないかな。

2つ目は黒田がシャレでバーボンと呼んだだけという説。
 黒田が安室の上司ならば、当然安室が黒の組織に潜入していることは知っている。むしろ黒田の指示かも。その場合逐一安室から黒田への潜入報告がいっているはずであり、安室が自分がバーボンと呼ばれていることも黒田に伝えているだろう。

「ゼロの執行人」の小ネタは?

 最後に紹介するのは、ちょっとした小ネタだ。思わず「へーっ」と言ってしまいそうな情報をどうぞ。

風見の右手に注目!手に握るは赤いスマホ?

 今回、コナンの赤いスマホに公安の盗聴器が仕掛けられるわけだが、その仕掛け人は公安・風見。コナンのズボンの後ろポケットからスマホを抜き取り、歩き去るその右手に、はっきりと赤いスマホが映っているではないか!
 コナンくんにもすぐに気づかれてたし、甘いな風見よ。

安室透の「まさか、ソラからとは」はあの有名アニメのパロディだった?

 安室透といえば、ガンダム。そのガンダムの主人公であるアムロ・レイが出撃時にこう言った。「宇宙(そら)か…。アムロ、出る!」
 安室透のあのセリフ、多くのガンダムファンがソラを“宇宙”という文字に脳内変換させたことだろう。

エデンィングで安室透が出した料理は?

 今作のエンディングの中で、安室透が毛利探偵事務所に料理を運んでいた。その料理は”ミートボールとキャベツのミルクトマト煮”。

 この料理はプレストーリーで紹介されてコナン、蘭、小五郎が絶賛した料理だ。安室さんはそのことを覚えていて、この料理を出したんだね。
==>プレストーリーの内容はこちらから!

最後のまとめ

いかがだっただろうか。

今回は最新映画の
ネタバレや感想について
紹介してきた。

”難しい”という評判だったが、
今作は間違いなくスルメ映画だ。

観れば観るほど別の視点で観られて、
そのたびに新しい発見があって、
どんどんおもしろくなっていく
ような気がする。

今作は興行収入を更新させ、
歴代最高の70億円を狙うだろう。

そこに届くかどうか
是非期待したいところだ。

その他コナン映画を今なら
なんと無料で観られる。

更に安室透のアニメ登場回も
まとめられているので、
是非新たな視点でご覧頂きたい。

最新映画に関する
様々な情報や小ネタはこちらから!
==>「ゼロの執行人」記事まとめ

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