どうも、コナン大好きコナオです。
今回は、1997年公開の
劇場版名探偵コナン第1作目、
時計じかけの摩天楼
(とけいじかけのまてんろう)
について見ていこう。
記念すべき第1作目の今作は
今から20年も前の作品だ。
20年ってやばない…?
俺は当時小学1年生だったわけだが、
それはつまり・・・、
少年探偵団と同い年!!
それが今じゃ新一、蘭などとうに越して
高木刑事くらいの年齢に
なってしまった。
そんな20年の時を経て、
今更だが本作のレビューを
させていただいた。
「コナンの映画観ようと思うけど
どれがいいかなぁ」
なんて悩んでいる人の参考になれば
嬉しい限りだ。
それではいってみよう!
「時計じかけの摩天楼」のあらすじは?
ある日、新一宛に
パーティーの招待状が届いた。
「拝啓
突然、お手紙を差し上げます。
御無礼をお許しください。
私はかねがね高校生探偵であられる
貴兄のご活躍を、
新聞やテレビで拝見し、
ぜひ一度お目にかかってお話させて
いただきたいと思っておりました。」
それは
日本でも指折りの建築家で有名な
森谷帝二からの手紙だった。
コナンの姿でパーティーに
参加できるはずもなく、
蘭と小五郎、そしてコナンに
代わりに参加してくれと頼む新一。
勝手な申し出に承諾した蘭だが、
代わりに条件があると言い、
新一を5月3日のオールナイトの
映画に誘うのだった。
パーティー当日、
森谷邸に訪れたコナン一行。
パーティーの中ほど、
森谷帝二に宅内のギャラリーに
案内されたコナンと蘭。
そこで本来の招待客であった
新一について会話をする
蘭と森谷帝二。
その会話を聞きながら、
迫りくる5月3日に
頭を悩ませるコナンであった。
そして、いよいよ5月3日。
いまだ対策を練れていないコナンは
阿笠博士の家で頭を悩ませる。
そんなときにテレビのニュースで
爆薬が盗まれたという情報を
耳にした。
その直後、
阿笠博士宅の電話が鳴り響く。
それは工藤新一宛の電話だった。
変声機を使ったその声は、
「火薬を盗んだのは俺だ。
おもしろいものを見せてやる。
急がないと子供たちが死ぬぞ。」
そう言い残し、電話を切った。
コナン史上類を見ない
爆弾事件の開幕である。
「時計じかけの摩天楼」レビュー
ミステリー :★★☆☆☆
アクション :★☆☆☆☆
サスペンス :★★★★★
ラブストーリー:★★★★★
ミステリー
劇場版名探偵コナンの
記念すべき第1作目。
1作目なんだから
保守的に漫画のような事件が
展開されるのかと思いきや、
いきなり型を破ってきている。
というのも、
本作で巻き起こる事件は、
漫画版アニメ版のような
殺人事件!
トリック!!
アリバイ!!!
なんていう、
「これぞ、ザ・ミステリー!」
なんてものではない。
とにかく、
爆弾!
爆弾!!
爆弾!!!
である。
「コナン映画と言えば?
そりゃ爆弾やろ。」
そう答える人も多いだろうが、
その特徴の起源は本作といって
間違いないだろう。
というわけで、
本作におけるミステリーとは、
”爆弾がどこにあるのか推理するもの”
であり、
”犯人とその動機を推理するもの”
である。
とはいえ、
実際今作以上に犯人が明確な
コナン映画もないだろう。
なんてったって、
容疑者が少なすぎるのだ。
しかもその内の一人は
今ではお馴染の”あいつ”である。
制作陣の
「もう犯人わかっちゃっていいよね!」
そんなかる~いノリが
垣間見える。
アクション
ここは1作目らしく、
派手なアクションは何も起こさない。
近年のコナン映画と言えば
推理よりアクション先行であり、
「アクションのないコナン映画は
もはやコナン映画ではない。」
と言う人もいるだろう。
そんなコナン映画の
アクションの代名詞”スケボー”も
一応本作で乗り回しているが、
とにかく地味!
とにかく地味!
である。
終いにゃスケボーを捨て、
近年なら平次のバイクの後ろに乗って
カーチェイスさながらの展開に
ドキドキを味わうところだが、
子供用の自転車を
必死にこぐコナンを
暖かい目で見守ることに
なるだろう。
(シーン的には
ドキドキさせられるシーン
なのだけど。)
そんなこんなで、
映像的な見せ場と言えば
ラストの爆発シーンくらいか。
近年と比べたら派手さは少ないが、
アニメと比べたら十分派手だ。
とにかく、
「近年のアクションコナンこそ
コナン映画!」
と言う人は物足りなさを
味わうことになる。
サスペンス
ミステリー要素、
アクション要素、
ともに物足りなさを感じるが、
このサスペンス要素は
「マジパネェ!!」
の一言に尽きる。
先にも言った通り、
本作はとにかく爆弾が
キーアイテムなのだが、
物語が進むにつれ
爆弾のレベルがパワーアップ
してゆくのだ。
だから視聴者は、
「爆弾!やべぇ!(ハラハラ)」
「ふー、何とか避けられた・・・。」
「更にデカい爆弾?!
今度こそやべぇ!!」
「ふー、何とか避けらr(略)」
と、繰り返しの
緊張感と安心感を強制させされ、
ひと時も目が離せないのだ。
1997年の映画ながら、
一瞬もだれる展開がなく、
常に集中して見てられる。
気が付けば物語は終盤であり、
ラストの極限の緊張感漂うシーンを
見届け、幕を閉じる。
そんなジェットコースター
のような展開。
まさに完璧なフロー。
「ミステリーもアクションも
いらなかったんや!」
そんな風に思わせてくれる。
本作を観る前にトイレを
済ませておくことをおススメしよう。
ラブストーリー
名探偵コナンをミステリーではなく
ラブストーリーと勘違いしている方へ。
お待たせしました。
本作がそれです。
というわけで
とにかくラブキュンな展開が
過ぎるのが本作だ。
どうしてこうなったかというと、
名探偵コナンのラブの代名詞・
ヒロインの蘭が、
いい感じにツンとデレを
見せつけてくれる。
「来週の月曜日、
私とオールナイトの
映画に付き合って。」
「ねぇ、新一は赤と青のどっちが好き?
いいから答えて?」
どうした蘭。
今回はやけに積極的じゃないか。
極めつけはラストの展開である。
蘭が絶体絶命の窮地に
立たされるのだが、
その時の新一との会話のシーンが
通常なら歯の浮くようなセリフの
オンパレードなのである。
しかも、
ここぞとばかりに
ボーカルありのバラード曲が
流れ始める
というおまけ付きだ。
「いや~、
ちょっとその展開は
サブいかなぁ。。。」
と思うなかれ。
シーン的に絶体絶命感が
極まっているため、
サブいなんて感じる暇もない。
むしろ、
キュンキュンに歯止めが
きかなくなった視聴者は、
このシーンをコナン映画屈指の
名シーンとして挙げるほどだ。
ちなみにその視聴者とは俺である。
そして一番最後の蘭のセリフに
すべての視聴者がノック・アウト!
この映画の95分間は
このセリフのためにあったと
言ってよいだろう。
総評
丁寧な王道路線で
安心して楽しめるのが本作だ。
予定調和もいい意味で崩さず、
誰にとってもハズれない作品
と言ってよいだろう。
特にサスペンス要素と
ラブストーリー要素は
コナン映画の中でも上位である。
「コナン映画の入門として適切か?」
と聞かれれば、
当然首を縦に振るだろう。
ただし、
20年前の作品というだけあって、
各々のキャラクターがまだ
定まっていない感じがする。
どこかみんなネジがぶっ飛んでいる。
例えば
コナンは少年探偵団と
会話するときも若干声が高い。
「お~い、光彦!
そのラジコンどうしたんだぁ?」
おいおいコナン、
それ蘭姉ちゃん用の声だろ?
いいのか?
光彦なんかに使っちゃって。
また、
「俺のファンレターが
一通もないってのは、
もうすっかり世間から忘れられた。」
と嘆いているシーンは、
そういえば新一って女好きの
キャラクターだったっけ。
と思い出させてくれた。
阿笠博士は
金の亡者的な発言をするし、
目暮警部も今の威厳はどこへやら、
すっとぼけなセリフばかり吐いてくる。
とまあ、
こんな具合なのだが、
そんなところが逆に
おもしろかったりもするんだな。
以上の通りおススメなのだが、
難点をあげるとするならば
ほのかに漂う映像の古臭さだろうか。
コナンに限らず、
近年の映像作品に
慣れていれば慣れているほど、
映像の古さは気になってくる。
デジタルリマスター版で
奇麗になったとはいえ、
元々の作画が古いのだ。
コナン映画を観てきた人は
もちろんだが、
観てない人にとっても
違和感を覚えそうな
輪郭と目の形。
まあ気にならない人は
気にならないだろうけどね。
最後のまとめ
いかがだっただろうか。
今回はコナン映画第1作目
「時計じかけの摩天楼」
について紹介してきた。
記念すべき第1作目なので、
コナンマイスターになるなら
外せない1作。
20年前という古さで
手を出すのがおっくうな人も
いるだろうが、
一度見始めてしまえば
そんなこと気にする暇もなく
集中できるストーリー展開なので
是非手に取ってもらいたいところだ。
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